名古屋のShin服部製作所さんで作って頂いたフレームで 今風に言うとオールロード完成しました!

今回ご注文を頂いたオーナー様の身長は150cm 1台目としてカーボンフレームの700Cのフレームに乗っておられたのですが、どうしても少し大きい。700Cのホイールで作るとフレームサイズはスローピングをきつくすれば小さい物も作れるのですが、サドルからハンドルまでの距離がどうしても遠くなってしまいます。(前輪を手前に近づけるとハンドルを切った時につま先とタイヤが当たるようになってしまう為、ある程度よりハンドル位置を近づけるのが難しいのです。)
そこで一回り小さい650Bのホイール ドイツののキャニオンさんがスモールサイズで650Bのロードをラインナップに加えてくれたおかげでコンチネンタルさんのタイヤが650の25B~30Bで入手できるようになりました。そこで650Bなのです。(650Cの方がタイヤの種類は多いのですが、最近設計された転がりが良くて軽いタイヤが無いのです。650Bだとグランプリ5000があるのです。)
フロントフォークは東京サンエスさんが希少な650Bのカーボンフォークを作って下さっているので、それを採用。
フレームの寸法的には、ハンドル位置が遠くならないように短めのヘッドチューブ 安定性と足つき性を重視して大きめのBB下がりとしました。(自転車を降りたときに股にトップチューブが当たるのは地味にストレスだそうです。)
次に使用用途からのご希望。輪行も含む泊りがけツーリングに使いたい。具体的にはフロントバッグとサドルバッグがちゃんと固定されること。ライトもちゃんと固定されること。 それなりに軽いギヤ比 上りでもふらふらしない安定した走行性 輪行で軽い事 などでした。
バッグとライトの固定については フロントバッグはオルトリーブのフロントバッグでアタッチメントでちゃんと固定 着脱もワンタッチ(フロントバッグが簡単に着脱できると貴重品をフロントバッグに入れておいて食事時などバッグごと外して持ち歩くのが一番簡単です。)ライトもバッグ横に固定できます。問題はサドルバッグ タイヤ上面とサドルバッグの下面の隙間が少ないため、どうしてもタイヤとサドルバッグがこすってしまうのです。そこで軽くて邪魔にならないバッグサポーターを追加。このサドルバッグサポーターにリヤテールライトも固定します。

Shin服部製作所 650B 荷物積載時
簡易サドルバッグサポーター

ギヤ比はスラムさんに45×30Tというギヤ比のクランク設定があったためそれを採用 クランク長も160mmです。リヤのカセットスプロケットは11-30Tを組み込みました。1対1のギヤで登れないところは押すという清い設定です。安定性については低めのBB位置 トレール61mmで落ち着いたハンドリングを狙ってます。あとは重量 スラムさんのライバルと三ヶ島さんの重いペダルを使っているのですが、8.8kgでした。デュラエースとか、軽いコンポなどを使えば8kgは切れると思います。(ちなみにスチールフレームです。)

オーナーさんには先日引き渡して、とりあえず近くを30kmぐらい走られた様なのですが、とにかくハンドルが近くて楽。上りも力が逃げない感じがしてスイスイ登れる と非常に良い評価を頂きました。2週間後にはクラブの九州泊りがけツーリングにこの自転車で参加されますので、荷物を積んでの走りも味わって頂けると思います。

最近のカーボンフレームでのオーダーですと、どうしても好きなフレームを選んでそれに使いたいパーツを組み込むというパターンになってしまいますが、今回の様に、もう一歩踏み込んで自分の欲しいフレームを作ってもらうという事もできます。もちろん色も自由です。スチールフレームというと重いと思われますが、軽量チューブを使えば、それなりに軽くなります。(今回のフレームは1471g塗装込みです。入門用カーボンロードフレーム 1,200gぐらいが多いですが、塗装や小物無しでの場合が多いです。塗装って案外重くて100gはゆうに有ります。)
乗り味 レースに使われているようなカーボンフレームの剛性感はスチールフレームでは無理です。レースに使うのであればやっぱりカーボンフレームをお勧めいたします。逆にツーリングやロングライドでしたらスチールフレームはとっても良いです。フレームの適度なしなりが足への負担を軽くしてくれます。(ブルべに出られている方のスチール率が案外高い事はきっとスチールの踏み味が長距離に良いと思われている方が多いという事だと思います。)
急加速とかは良くないですが、同じスピードで長くペダリングを続けるには向いています。(試乗会とかでは距離が短いので、とにかく硬いフレームが踏んだ瞬間にスピードが出るので高評価を得やすいです。そういったフレームはレースでは良いのですが、30分ぐらい上りとかで踏むと足が負けてくる感覚を味わう事ができると思います。)速さを求めないツーリングには適していると思います。
また同じスチールフレームでも作ってもらうビルダーさんによって乗った感覚が違うのも面白い所だと思います。パイプの種類もすごくたくさんあります。もちろん指定も可能ですし、ビルダーさんに任せるのも可能です。(当店では、乗り方や乗り味などの希望を聞いてある程度ビルダーさんにお任せする方が多いです。柳さんなんかはお任せの方が良い感じがしますしTOEIさんだとすべて指定される方が多いですね。)
オーダーの仕方 自分でこういう風に乗りたいというイメージさえシッカリ持っていただいていたら、自転車の知識は無くても大丈夫です。オーナー様からの言葉をフレームや部品構成に落とし込んでいくのが、当店のお仕事になります。まーあと、だいたいの予算はしっかり言って頂く事はお願いしたいです。ちなみにフレーム TOEI社さんのスタンダードフレームでしたら20万円を切る価格から可能です。(スタンダードフレームといってもフレーム寸法や小物の取り付け 色など指定できます。)ディスクブレーキのフレーム フォーク込みで30万円前後からという感じでしょうか。薄肉パイプで、自分の考えたデザインのラグを作ってとか、わがまま言い放題で50万円ぐらいかな?まーある意味高級カーボンフレームから考えたらスチールフレームは安いです。自分の為だけに作ってもらったフレームがこのお値段ですから。 

当店で 現在取り扱いのあるビルダーさんは 柳サイクル Shin服部製作所 Hiko Corner 東叡社となります。柳とTOEIに関しましては、店に実車を置いてあります。サイズが合えば試走も可能です。
お気軽にお問い合わせください。遠方からのご来店の場合、予約も承ります。(臨時休業が時々ありますので、電話などで確認頂く方が確実です。)