4月に店をお休みにさせて頂いて、泊りがけのツーリングに行ってきました。目的地は山形・秋田で東北の春を満喫しているはずだったのですが。
4月14日最終便の広島-仙台の飛行機に乗るために輪行した自転車や装備を車にのせて出発。高速に乗る一つ手前の信号に止まっている時にピロリンとメール着信。赤信号で止まっていたのでメール確認。
”飛行機が欠航となりました”
ええっ!とりあえず高速道路に入らず道端に車を寄せて確認。広島空港の周りだけ天候不順で欠航だそうです。
とりあえず、家に帰りました。代わりの交通手段など探してみるものの急にどうにかなるはずがなく。
帰りの飛行機や宿泊予約をキャンセルしました。で、ビール飲みながら作戦会議。仕事をするという案も出たのですが、前から行ってみたいと思っていた九州の熊本・宮崎方面に行くことに決定。とりあえずコースを作成。合わせて新幹線の予約と初日の宿の予約だけ取って寝ました。
4月15日
始発の新幹線に乗って熊本は八代まで輪行です。9時過ぎには新八代駅着。

10時前には走り始めます。今日の予定は人吉から堀切峠を越えて宮崎県えびの市の京町温泉郷まで。
八代市は製紙の町なんだなと、独特のにおいを感じつつ球磨川沿いへ。なかなかでっかい川と思いつつ走っていくと、通行止めの表示。この道通行止めにしたらどうやって人吉に行くねん!って思いながらう回路はあるやろうと進みます。
あーそうやったんか! 5年前の水害で球磨川流域はすごい被害が出たことは知っていましたが、まだまだ復旧工事の真っただ中。気づくと人吉方面に向かう車は工事車両だらけ。片側交互通行の場所も多く、工事の進行の邪魔になってはと工事車両の後ろを全速力で走ります。

同じ球磨川の川に沿って走るくま川鉄道も至る所で線路が無くなっています。先ずは道路を通す方針らしく線路の上にバラスをかぶせて仮の道路になっている場所も多々ありました。復興までまだまだかなりの年月がかかるそうです。
最近、大きな災害が多いですが、どこも終わってないんですよね。やっぱり行ってみて見る事は大事ですよね。偶然ですが、球磨川流域を走れて良かった。

人吉市街に入って遅い昼食。 人吉は球磨焼酎の一大産地。ちょっと味わいたいところですが、我慢して南へ。ここを通っている肥薩線には大畑っていうループとスイッチバックがある珍しい駅があるのですが、昨日は酔ってコースを作ったんで入れ忘れ。国道221号のループ橋を見て思い出します。

人吉ループ橋の前後ぐらいから国道221号の旧道をたどります。今の221号は加久藤トンネルで宮崎県に入るのですが、旧道だと堀切峠で宮崎県へ。

まだ桜も残っています。地道をゆっくりと登っていきます。錆びたガードレールには昭和41年10月と書いてありました。私の生まれた月です。58年前のガードレールっていう事ですね。
時折、人吉の町を遠望できるところがあります。

堀切峠はなだらかな切通しでした。

そろそろ良い時間になってきました。宿まで20kmぐらいかな。あとは下って少し平坦です。
旧道の地道を下っていきますが、まーまー荒れています。タイヤはアジリストの30C 少し空気は抜いていますが、なかなか疲れます。旧道はまだまだ続きますが、新道にショートカットできるところがあったので、行ってみると廃道でした。しかし向こう側に道が見えています。草を払い木の枝を折りつつ進みます。

写真右ぐぁの所からここまでの区間のみ、楽しい状態でした。
ここからは2重のループ橋 なのですが、走っていると大きすぎて全然わかりません。それより舗装に縦溝が彫られていて、ハンドルがとられそうでめちゃくちゃ怖い道路でした。あの縦溝って何のためにやるんやろ?怖くてせっかくの景色も目に入らない感じでした。
えびの高原から霧島のはず。

この日の宿は京町温泉の京町観光ホテル きれいな和室で広く気持ちよい温泉。走った後のお風呂は最高ですね。で、宿で教えてもらった賢豊という居酒屋の鶏料理がめちゃくちゃおいしかったです。
その2に続くかな?
