東叡さんと言えば老舗のフレームビルダーさんなんです。ツーリング車なら先ずはTOEIと言われるくらいすごい所なんですが、競技嗜好の強い最新のスペックでのスチールロードレーサーを作ってもらいました。
スペックで行くと フレームのパイプは、カイセイ8630Rっていう薄肉で硬いニッケルクロムモリブデンチューブのオーバーサイズにテーパーコラムのフォークが使えるよう44ヘッドチューブ。TOEIさんの綺麗なRを描くフルフィレット仕上げ。
シートクランプ部分はシートピンをしっかり締められるように補強を入れてもらってますが、それが判らない仕上げ。
フロントフォークは1.5のカーボンフォークだとENVEを使われるパターンが多いのですが、あえてコロンバス。ヘッド小物もクリキンでなくWolftoothです。
色は、こういう色は指定が難しいのですが、お客様に車のタッチアップペイントを買って来て頂いて指定させて頂きました。
この自転車、きっとなかなか手ごわい自転車になったのではないかと思います。最近の100万円を超えるカーボンフレームに勝てるとは思いませんが、かといって負けてるとも思えないフレームが出来上がりました。カーボンフレームの鬼の様なBB剛性には全然かないませんが、昔のスチールとは比べ物にならないBB剛性と、スチールならではの踏み込んだ後のかえり。乗り方も走らせ方も違いますが、こういった選択肢も趣味の世界の中では有りではないでしょうか?
重量は写真の状態で8.3kg ホイールが少し軽いですが、R8000のアルテグラにカセットスプロケットは105 サドルもスチールレールなんです。良くあるカタログの完成車重量的にペダルやらボトルケージ、メーターマウントなどを外せば8kgは切りそうです。きっとデュラで組んだだけで7.5kg カーボンのハンドルやらサドルとかを組み込めば7kg前半ですね。
ちなみにお値段 フレーム フォーク で30万円切るぐらい。(仕様や為替レートで変わります。)ある意味普及グレードのカーボンフレームと同じくらいのお値段です。自分だけのオーダー品と思えば、悪くないお値段なのではないかと思うのですが。ただ、納期は半年ぐらいと言われていましたが、10か月かかりました。TOEIさんで44HTは初めてだったみたいで治具から作って頂いたみたいなので時間が余計かかったのかもしれません。
当店ではスチールフレームのオーダーをTOEIさんだけではなく 柳サイクルさん Cornerさん Hikoさんなど御注文をお受けしております。ビルダーさんの思いの入ったフレームは一味違いますよ。一度いかがですか?