ディスクブレーキ 当店でもディスクブレーキ装備の自転車の指名買いの方増えてきました。初めての自転車で完成車をご購入の場合は、もう選ばれたものが付いていますので悩まれることは無いと思いますが、今までキャリパーブレーキの自転車に乗っておられて、フレームをディスクブレーキ対応にしようと思われている方、こんな選択肢もありますよ！ってお話です。
ディスクブレーキ対応のフレームに乗り換えをしようとする場合、シマノさんにもワイヤー引きのディスクブレーキがある事はあるのですが、制動力（ここでの制動力は、レバーを引く力が小さくてもで大きな制動力が得られるという意味です。キャリパーブレーキでもブレーキレバーを力いっぱい引けばタイヤをロックさせることが出来る程度の制動力は持ってい制動力自体は十分持っていると考えることが出来ます。少ないレバーを引く力で大きな制動力が出れば、ながいくだりが楽ですし、握力の少ない女性にとっても良いですよね。）が、いまいちというか、普通のキャリパーブレーキと変わらないし、ワイヤーの抵抗が大きく、引きが重くブレーキのタッチが悪い物でした。
そこでグロータックのEQUAL機械式キャリパーセットです。
とりあえず、試乗車用意しました。とりあえず、ブレーキかけてみてください！（色は試乗車なんで目立つ方が良いかなと思ってピンクにしましたが、5色展開です。）
現時点ではあえて、純正のワイヤーを使わず、普通のワイヤーですが、目隠しで乗ったら油圧ディスクと間違えてしまうと思います。制動力は十分すぎるぐらいあります。25Cとかの細いタイヤで使うんだったらあえて140のローターにしても良いかなと思うぐらい効きます。ワイヤーを引く量に対して制動力が立ち上がる設定も簡単に変えることが出来ます。（今十分効くと思ったセッティングは、一番コントロールをやりやすい設定でした。）
ここで一度まとめます。油圧ディスクとワイヤー式ディスク（ここではグロータックに限定します。）の良い点悪い点
油圧式 良い点
- 少ないレバーに加える力で大きな制動力を得られる。
- 油で駆動するためワイヤーの摺動抵抗が無く前後ブレーキとも同じタッチが得られる。
- パッド出代の自動調整 （パッドが減ってもリザーバータンクからオイルが送られて同じ引き代でブレーキが利く。）
- 油圧ホースの為、柔軟に、曲げられる。（ハンドルバー ステム などに内蔵する場合、ワイヤー式はできなくないが摺動抵抗が大きすぎてやめた方が良い。）
油圧式悪い点
- 重い。（油圧機械式STIレバーとキャリパー2つの重量 アルテグラの場合 834ｇ ワイヤー引き機械式ＳＴＩレバーとグロータックキャリパー2個の場合 710ｇ）
- 高い。（上と同条件 68,836円税抜き 64,838円税抜き）
- 現状の油圧式の場合、リザーバータンクの容量が少なくパッドが半分ぐらい減るとレバーの引き代が多くなるものが多い。
- 現状の油圧式の場合、ローターとパッドの距離が小さくローターがパッドに擦りやすく、位置調整もやりにくい。
- メンテナンス費用が多くかかる。オイル交換 自分がするにも専用工具が必要。
グロータック良い点
- 軽い
- ワイヤー式なのでエアーの混入などなく、逆さにしても大丈夫。またホイールを外した時パッドスペーサーも必要ない。ローターが入ってない時にブレーキを握っても大丈夫。
- キャリパーとローターの位置調整が凄くやりやすい。
- ブレーキのタッチの調整ができる。
グロータック悪い点
- ブレーキパッドがローターに当たったというような繊細なタッチは無い。
- 当たり前だが、リヤブレーキはワイヤーの摺動抵抗で引きが前に比べて重くなる。
- 長距離のグラベルレースで悪天候のブレーキパッドの消耗が激しい場合、油圧なら自動調整で行けるが、ワイヤー引きの場合自動調整が無い為、降りて工具を使っての調整が必要。
- 上の項目と被るが、まめなブレーキクリアランス調整が必要。但し調整は簡単。
以上の点から考えると、フル内臓のエアロロードや長距離を走るグラベルレースなどには油圧式ディスクブレーキ。ツーリング用途には逆にワイヤー式のブレーキの方が良いのではないでしょうか？
本音で言うと、このグロータックEQUALワイヤー式ディスクブレーキが出て来るまでは、ディスクなら油圧一択という考え方だったんですが、このグロータックEQUALならワイヤー式っていう選択肢が増えたという感じです。というか、ツーリング用途ならあえてグロータックEQUALを選ぶ方が良いように思います。
グロータックEQUALEQUAL機械式キャリパーセット 前後セットワイヤー付きで33,220円税込みです。片方だけとかのばら売りもあります。
グロータックさんのホームページもどうぞ https://growtac.com/products/mdcs/